イスラム教、ヒンズー教の宗教観

戒律が厳しい宗教、イスラム教
キリスト教に次いで信者が多いのが、イスラムです。
信者は、北アフリカ、中東やトルキスタンだけでなく、日本に近いインドネシアにもいます。
一神教で、神(アッラー)が預言者ムハンマドを通じて示した教えである、聖典コーランを信じる宗教です。
イスラム教にはその教えの中枢として、コーランのほかに、イスラムの伝承であるハディースがあります。
また、これら二つをまとめたシャリーアというものがあり、この規律に従って日常生活が営まれていることが特徴です。
この戒律は日本から見れば非常に厳しく、かなり禁欲的に思われることも多いです。
たとえば、禁酒や断食などです。
この戒律は非常に重くとらえられています。
一方、日本では宗教が生活を制限することはほとんどありませんから、この点では日本の宗教観とは対照的だと言えるでしょう。
インドで多数派の民族宗教、ヒンズー教
最後に、ヒンズー教を見てみましょう。
ヒンズー教が信じられている地域はインド・ネパールなど南アジアに限られますが、信者はかなりの数にのぼります。
ヒンズー教は多神教です。輪廻や解脱といった思想は、仏教に広く影響しており、日本の宗教観にも関わっています。
ヒンズー教の教えは多岐に上ります。
しかし、統一された共通の聖典は存在しませんし、日本とは異なり僧侶制度も存在しません。
そのため、各信者の解釈、信仰がそれぞれことなります。
先ほど多神教と書いたのにもかかわらず、ある人はその中の一つの神だけを信じていたりするわけです。
お坊さんや神主がいて、そこから教えを受ける日本の宗教観とは、やや異なると言えるかもしれません。