日本と海外の宗教観の違いを理解するためのサイト

キリスト教国の宗教観

キリスト教国の宗教観

さて、海外の宗教観はどんなものでしょうか。

世界で最も信仰されている人数が多い宗教は、キリスト教です。
キリスト教は一神教で、預言者イエスを救世主(キリスト)であると信じる宗教です。

日本人の宗教観では、神がいる、いないといったことはあまり意識されず、神社やお寺にお参りするのも限られた場合だけであるのに対して、キリスト教国では神の存在を明確に意識され、宗教と日常が比較的強く結びついています。

食前などの日常的場面でも、「天にましますわれらの父よ」といった文言から始まる祈祷文を口にして神に祈りますし、日曜日には教会に行きます。
このように、普段の生活のなかから神の存在を意識することが、キリスト教の特徴です。

倫理規範と深く結びついた宗教

また、日本と比べて、宗教が明確な倫理規範のもとになっていることも、キリスト教の特徴と言えるでしょう。

日本では、先祖を敬うとか、ものを大事にするとかいった規範は、宗教的なものなのか単に習慣的なものなのか、わかりづらい部分があります。
たいして、キリスト教国では、キリスト教と倫理観が深く結びついています。

たとえば「右のほほをぶたれたら、左のほほをさしだしなさい」など、多くの言葉が教徒の胸に刻まれています。
毎週の安息日には教会で神父さんや牧師さんのお話を聞き、自分たちの宗教への理解を深めます。
それによって、信者は愛と慈悲を日ごろから実践するよう習慣づけられます。

敬虔なキリスト教徒が多い地域を観光した人が、「親切な人ばかりだった」という感想をもつのは、こうしたわけがあるのです。


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