日本人の宗教観はどんな感じ?

世界には、たくさんの宗教があります。
キリスト教、イスラム教、ヒンズー教、仏教、神道、儒教などなど。
これらの宗教は、多くの人々の心のよりどころとなり、文化文明の基礎となっています。
科学が発展した現代でも、宗教は存続しています。
この点で、宗教は人間の心に深く根差した本能的働きと言えるかもしれません。
このように、人間にとって大切な意味を持つ宗教ですが、時に争いに利用されることもありました。
各国の宗教観の違いが、対立に発展してしまうこともあるのです。
このことをふまえると、ほかの国の宗教観を学ぶことは、無益な争いを生まないために重要だと言えます。
日本と海外では、宗教観がかなり異なります。
日本人は、宗教についてあまり意識しません。
神ないしは超自然的な存在を信じている人はほとんどいないでしょう。
宗教に対して否定的な思いを持っている人もいるかもしれません。
そうはいっても、クリスマスを祝ったり、年始には神社に詣でたりすることからわかるように、宗教的行事は確実に存在します。
一方、海外では、宗教を意識して生活している人が少なくありません。
日々宗教の戒律に従って生活したり、祈りの言葉を口にしたり、頻繁に教会に行ったり、宗教が生活の一部になっています。
彼らにとって宗教は生活と文化の重要な部分を占めているのです。
こうした日本と海外の宗教観の違いを、世界で最も信者が多い三つの宗教、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教を例にとってその価値観を解説しながら、明らかにしていきます。